▲ 『信用』の意味

いくら誠実で真面目な人でも、担保能力(不動産等)が無ければ銀行はお金を貸しません。逆に、経営するホテルで過失による火災事故によって何十人も死なせてしまうような悪い人でも、銀行はお金を貸します。

『信用』とは『あいつの言うことは信用できる。正直者で信用できるやつだ。』ではなく『あいつは嘘つきで嫌われ者だ。ただし親が金を持っているから信用しても大丈夫だ。』の『信用』です。

つまり『貸したお金が戻ってくるかどうか』が信用の判断基準です。(投資対象等も含む)信用調査は『企業』と『個人』に分かれ、どちらも相手の人柄には興味はなく『相手の返済計画は大丈夫なのか?』に興味があります。

この調査は、お金の貸し借りがなくならない限り、永遠になくなりません。時節により、A、Bどちらかの一方が減ったり増えたりしますが、その場合AB間の金利が増減するだけです。

つまり

信用調査=融資先・取引先等の財産、収入、支払能力を調べること。

ということです。

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▲ 信用調査の動機

信用調査を行う動機は、先に例を出した『金融』の他に、『商品』などの納入の際に行う『手間』や『技術』などの『供与するもの』等があります。

商品や技術も、支払いが滞ったときには金額に算出されて督促や損害賠償請求がなされますから『金融』と同様です。スタイルが変わっただけで、本質は同じだと理解してください。

調査の動機はただ一つ『損をしたくない』からであり、着眼しなければならない点はここにあります。この理由こそが調査料金を支払ってまでも相手を調べる理由です。

対象者が破産するなどの損害を被れば、こちらに賠償義務はありませんが『調べさせたのに、一体どういう事だ?』と恨まれたり、探偵としての信頼を失うでしょう。

とは言っても、信用調査の結果『問題なし』と報告したとしても、依頼者が対象者にお金を融通した結果、相手が行方不明になることだってあります。

調べ終わった後に、何らかの理由で手形や小切手を乱発したり、事業が予想以上にうまくいかなかったり、その原因はさまざまです。

最近では、そういった事情を依頼者も重々承知の上で依頼して来ます。特に、企業信用調査の専門会社による調査結果は、相手の会社にインタビューする形式が主流になっていますが、この手法ですと、調査料金が一件2~6万円程度と安く済みますし、時間もかかりません。

相手の虚偽報告をそのまま判断材料にしなければならないリスクは負いますが、世間一般に広く受け入れられている手法であることは事実です。

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信用調査の種類

投稿者 りょうカン

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