調査結果:成功
はじめに
* 依頼者は50代~60代の男性。
* ターゲットは20代半ばの風俗嬢(以下、女性A(対象者)と記す。)
経緯と目的
依頼者の娘の婚約者が他県の風俗嬢(女性A)と浮気をしている。
目的
① 浮気相手(女性A)の身元を判明。
調査編
依頼者はリピーター。
以前にも同じような内容で私が所属する探偵社に依頼し、ターゲットの身元を判明できたことから、再度、依頼してきた。
前回も今回も他県の調査と言うこともあり、私はヘルプ要員として調査に携わった。
1回目の調査では、女性A(対象者)が勤務する風俗付近で張り込みを行ったが、女性A(対象者)は現れず。
風俗のホームページを確認したら、急な体調不良で女性A(対象者)が休みであったことがわかり、その日の調査は終了した。
2回目の調査で女性A(対象者)が、勤務する風俗に出勤する姿を確認した。
調査を一度終了し、女性A(対象者)が勤務を終えるまで待った。
女性A(対象者)が勤務が終わるころに合わせ、張り込みを再開した。
予想した時間より早く、勤務先から女性A(対象者)が現れ、コンビニによった後、近くのコインパーキングに向かう。
女性A(対象者)は自家用車で出勤している様子だった。
私は車両尾行要員だったため、女性A(対象者)の車を尾行する。
約30分の尾行が続いたが、無事に警戒されることのなく女性A(対象者)の自宅まで尾行し、自宅が判明した。
女性A(対象者)はマンションの一室に住んでおり、部屋番号も判明できた。
私は役目を果たし、調査は無事に成功に終わったと思われたが、後日事件が起きる。
女性A(対象者)の自宅マンションを管轄する警察署から上司が呼ばれる。
内容はストーカー(依頼者)が掲示板サイト等に女性A(対象者)の自宅を投稿し、ストーカー規制法違反もしくは迷惑防止条例違反により依頼者の自宅をガサ入れに入ったところ、私たちの報告書を見つけた。
警察は依頼者がストーカー行為を行っていることを知っていたにもかかわらず、調査を受け女性A(対象者)を尾行し、自宅を判明させたのかを上司に確認したかった。
もちろん、知らなかったと返答した様子だが・・・
依頼者は女性A(対象者)を指名していたお客で、私たちに言っていった『娘の婚約者の浮気相手』は真っ赤な嘘。
女性A(対象者)に対し過度な愛情表現からお店を出禁になり、腹いせにやったものと思われる。
後日、依頼者は警察に逮捕された。
私たちも騙された身と言うこともあり、私たち探偵社に対しての罰則はなかった。
私は現場をこなす調査員であるため、依頼者と打ち合わせをするわけではなく、直接会うこともあまりない。
上司が打ち合わせをした内容を受け取り、ただ調査を成功するために全力を尽くすだけなのだが、調査後に私は資料等を確認するといくつかの矛盾点が目に入る。
もしかしたら上司は知っていたのかもしれない・・・・