はじめに

探偵の調査は必ず成功するとは限りません!

今回は浮気調査での失敗談についてお話します。

経緯と目的

* 依頼者は50代の男性。

* ターゲットは依頼者の妻(以下、妻(対象者)と記す。)。

依頼者は以前にも妻(対象者)の浮気調査を依頼したリピーターさんである。

前回の調査では浮気の証拠は撮影できなかったが、浮気相手男性(以下、男性A(二対)と記す。)と頻繁に接触している様子は確認できた。

妻(対象者)と男性A(二対)の関係は続いており、週末に妻(対象者)が飲み会(女子会)に行くと言っているが、前回の男性A(二対)と会っているものと依頼者は考えている。

目的

① 飲み会の日の妻(対象者)の行動を追い不貞の証拠を撮影する。

調査編

調査を受件してすぐ、妻(対象者)の車がスーパーマーケット:Mの駐車場に長時間停まっているとの情報が入り、現場で張り込みを開始していると、男性が運転する車の後部座席から妻(対象者)が降りてくるところを確認する。

そのまま男性の車を尾行すると、近くの工業団地の会社の駐車場に停まり、そこで男性を確認すると、前回の浮気相手男性:男性A(二対)であることが判明した。

前回の調査の時と車及び勤務先が変わっていた。

この事から、依頼者が考えていた通り、妻(対象者)は現在も男性A(二対)との関係は続いており、妻(対象者)がさっそく行動を起こしてくれたおかげで、飲み会の日はほぼ間違いなく、男性A(二対)と接触する可能性は高いと誰もが考えていた・・・

本調査日(飲み会の日)

当日、妻(対象者)の移動手段から車両尾行徒歩尾行の両方考えられるため、調査員は3人体制(私、探偵:K、探偵:S)で行われた。

妻(対象者)の自宅付近から調査はスタートし、私は少し離れた場所で張り込み態勢に入り、妻(対象者)を迎えにきた車に対し、瞬時に対応できるようにした。

自宅が見える比較的近い場所での張り込みは、ベテランの探偵:Sと探偵:Kが張り込んでいる。

探偵:Sが運転する車に探偵:Kが一緒に乗り、車両尾行と徒歩尾行の両方に対応できるようにした。

調査を開始して1時間が経過したころ、1台の車が妻(対象者)の自宅に停まる。

車に乗り込む姿は視認できない位置に探偵:Sと探偵:Kが配置していたが、送迎車が移動した時に助手席に人が乗っている様子から、妻(対象者)が乗っていると探偵:Sと探偵:Kは判断した。

私に無線連絡が来て、私は瞬時に送迎車を尾行する。

しばらく、送迎車を尾行しているととあるマンションのエントランス前に停まっている。

そして助手席から男性が現れ、マンションに入っていき、送迎車が移動していく。

私は何かおかしい?もしかしてこれやらかしたんじゃないか?など思いつつ、一度探偵:Sと探偵:Kに合流し、上司に連絡した。

送迎車から降りる依頼者

その後

予想通り、尾行する車を間違えた結果により、その間に妻(対象者)は自宅から移動し、初見で妻(対象者)の行方が分からなくなった。

マンション前で降りた男性は、依頼者だった。

もちろん依頼者は怒っていた。プロの探偵が男(依頼者)と女(妻(対象者))を見間違えるなんてありえないと!

依頼者さんはリピーターではあるが今回の調査結果により、信用を完全に失ったことは間違いない。

調査期間と料金

調査期間:トータル3日間

現場に出た回数(行動調査):2回

(調査時間(合計):約9時間(行動調査による))

調査員最大人数(1回の調査):3名

調査料金(総額):約5万5000円

* 調査料金に関して、探偵社及び地域によって大きく変動しますのでご了承ください

調査ポイント

* 探偵の調査現場において、憶測先入観をもって行動してしまうと、大きな失敗につながります。

調査料金に関して、調査は失敗したが予備調査と調査経費などは請求されるため、0円ではない。

投稿者 りょうカン

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