はじめに

探偵の基本的スキル尾行

尾行してバレることは無いのか?

バレないような尾行テクニックがあるのか?

など思ったことはありませんか?

もちろんプロの探偵だから絶対にバレない!

なんてことはありません!バレるときはバレます。

しかしある程度の尾行テクニックを身に付けると、尾行中ターゲットにバレる確率をグッと下げることはできます!

今回は尾行についてお話します。

1:尾行編

(初動)

面取り

ターゲット(対象者)の顔や特徴を写真などで覚え、実際本人を確認する行為を『面取り』といいます。尾行は面取りから始まりますが、経験の浅い人は面取りを失敗することが多く、失敗の理由はただの見落としのほか、写真による情報から実際のターゲット(対象者)のイメージをうまく頭に描けていなかった時によく起こります。

以下は写真と実物のギャップがあり面取りに失敗しやすい例です。

・写真では笑っている顔、面取り時は不機嫌な顔。

・写真が古く、実際の顔が想像しにくい。

・写真は素顔、面取り時は濃い化粧。

・写真ではかけていないが、面取り時には眼鏡若しくはサングラス。

・写真では痩せているが面取り時は太っている。

など失敗する要因は様々ですが失敗を防ぐには依頼者からできるだけ情報をもらい、写真のどこを見るか?が重要になってきます。

依頼者がターゲット(対象者)と頻繁に会っているのであれば、写真と現在のターゲット(対象者)の相違点を教えてもらえますが、それ以外は写真から現状のターゲット(対象者)を推測するしかありません。

写真がない尾行調査も少なくありません。理由は夫婦、恋人、身内、友人や会社関係など写真を入手しやすい人とは違い、写真を入手できない依頼者もたくさんいるからです。そのような場合は、情報量も少ない場合が多く、かなり難易度が高い面取りになります。

代表的なものをあげ、面取り方法を簡単に説明します。

① 氏名と住所、推定年齢しか情報がない場合

出勤すると思われる時間帯から張り込みを開始します。兄弟姉妹の同居もあり得ますので初日は尾行せず家族構成を把握することに集中しましょう。その後、撮影した写真を依頼者に確認してもらいターゲット(対象者)が特定若しくは可能性が高いことが判明してから尾行しましょう。

② 勤務先と名前しか情報がない場合

1 名前により飛び込みセールスや保険の勧誘を装い、本人を特定する。

2 建物の出入口を張り込み、出入りする人物を全員撮影し、依頼者に見せて、特定してから尾行を行う。

上記(②の項目)でのポイント

実際1のセールスや勧誘を装ったりして本人の特定は現在では有効的な方法ではありません。

現在の世の中において特殊詐欺などの犯罪グループと間違えられトラブルになる可能性も十分に考えられます。こちら(探偵側)としてもトラブルはごめんです。

2:『初動尾行』

ターゲット(対象者)が徒歩の場合、歩く速度をまず把握しましょう。次に自分の速度をターゲット(対象者)に合わせ、等間隔で尾行します。速度変化にも十分注意しましょう。ターゲット(対象者)が誰かと約束していて、その時間が迫った時等、急に小走りになったりします。また赤信号でも急に駆け出す人もいます。

探偵になりたての頃は、ターゲット(対象者)の行動変化に『警戒されたのか?』と誤解してしまう人も少なくありません。こんな時は、気持ちを落ち着かせてターゲット(対象者)の目線を見ることです。キョロキョロしていてもあなたを見るためではないことがわかります。

また、初心者はターゲット(対象者)が振り返ったりすると、途端に距離を空けてしまい、その結果、失敗することが多いです。どんな動きをされても距離を空けすぎてはいけません。大事なのは、ターゲット(対象者)をどの位置から尾行するかがポイントになってきます。

ターゲット(対象者)の歩き方をよく観察します。後ろ姿は平凡なサラリーマンでも、それぞれ歩き方に個性があります。

ターゲット(対象者)の後ろ姿の特徴を覚えること。猫背、いかり背、首太、毛髪が薄い、ズボンの裾からくるぶしが見える等など。余裕があれば一度至近距離まで近づき、しっかりと目に焼き付けてからまた距離を置く方法も良いでしょう。

基本的に探偵はビデオカメラを使用します。服装・色・持っているバッグ若しくは荷物などなど、また後ろ姿でも構わないので撮影しておくと特徴を再確認しやすいです。

以上を初動から早い段階で終わらせます。何となく尾行をしてしまうと、人込みで身長や服がよく似た他人と見間違えてしまうことがあるからです。赤の他人と入れ替わって、間違いと気づいたころには、すでに取り返しのつかない失敗を犯してしまうことになります。必ず早い段階で特徴を覚えるように訓練しましょう。

3:尾行中にやってはいけない行為

① ターゲット(対象者)Uターンした時に、やり過ごそうと横道にそれて目を離してしまう。戻ってみるとターゲット(対象者)の姿がない。

ポイント①

Uターンを繰り返すのは、お店目的地の建物を探して迷っている時が多く、距離をあけてターゲット(対象者)とすれ違わないように注意します。万が一見失った場合は急いで近くのお店をしらみつぶしに探索します。

② ターゲット(対象者)がUターンした時に、ターゲット(対象者)の横を通り過ぎて、しばらくそのまま歩いてしまい、振り返ったらターゲット(対象者)がいなくなっていた。

ポイント②

通行人の振りをするのは良いのですが、ターゲット(対象者)から目を離してはいけません。道路を横切って横目で観察するなど、常にターゲット(対象者)を視野に入れておきます。

③ 距離をあけすぎて、A若しくはBどちらのビルに入ったか、視認できなかった。

ポイント③

すぐに両方のビルの出入口を調べ、もし裏口のあるビルがあれば、先に探索します。探索に手間取り時間に切迫した時は、出入口が一か所しかないビルであれば余裕をもって張り込めますが、二か所以上あるビルは応援を呼んだり、出入り口をすべて押さえられる場所を探す等のあらゆる手を講じる必要があります。

飲食店が入っているビルであれば、友人との待ち合わせを装い、すべての店に『友人が来ているはずなんですけど?』と、堂々と置くまで入って隅々まで見渡します。

④ 曲がり角で見失い、キョロキョロしているターゲット(対象者)がビルの玄関で自分を見ていた。

ポイント④

あえてターゲット(対象者)に近づきビルの居住表示や案内板を見て、どこかを探す振りをします。管理人室があれば、尋ね聞きます。

⑤ ターゲット(対象者)に『お前つけてるのか?』と腕をつかまれた。

ポイント⑤

詰め寄ってくるまでは全く無警戒に見えたターゲット(対象者)に多く、いくつかの警戒行動に追尾者側が気づかなかった結果です。

例えば、何時間も同じ場所で張り込み、警戒して行動しても、視認されてすっかり覚えられた上に、ターゲット(対象者)が同じ道をグルグル回って足音をさせながら平然と尾行すれば当たり前の結果です。こういった場合の対策として、『何を言っているんですか?』とあくまでもシラを切ります。暴力で腕を払ったりしてはいけません。相手がしつこく付きまとってくる場合は、交番に行くのも一つの手段です。もちろん探偵を名乗ってはいけません。つきまとい行為で困っているなど言い、その場を切り抜けましょう。

ターゲット(対象者)の警戒行動

* 角を曲がるとき、首がぎこちなく、目線だけこちらを見ている。

* 急に歩行速度が遅くなる。

* 左右折を繰り返し、同じ道に戻る。

* 立ち止まり、周りを見渡す。

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投稿者 りょうカン

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